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DTMを始めたばかりなら、まずは無料プラグインで十分です。ただ、正直に言うと僕は無料プラグインをほとんど使っていません。理由も含めて、無料で始める人が最初に入れる定番と、物足りなくなったときの乗り換え先をまとめました。
- まずはPlugin Boutiqueの無料バンドル。ログインするだけで、シンセ・EQ・エフェクトがまとめて手に入る
- 単体なら Vital(シンセ)・TDR Nova(EQ)・Valhalla Supermassive(リバーブ)が定番
- 無料で物足りなくなったら、セールで有料プラグインに乗り換えるのが近道
まず入れるならPlugin Boutiqueの無料バンドル
海外のプラグインショップ Plugin Boutique では、アカウントにログインするだけで、無料プラグインをまとめたバンドルがもらえます。
Best of Free VST Plugins Bundle


iZotope Ozone EQ、Kilohearts Essentials、TAL-U-NO-62、Newfangled Audio Pendulate、Baby Audio Magic Switch、Ample Guitar M Lite II、Cherry Audio Surrealistic MG-1 Plus、Blue Cat Freeware Pack II、Minimal Audio Formant(ボーカル加工)、Mastering The Mix EQ Academy(EQの耳トレーニング)などがまとめて入っています。無料のDAW「Waveform Free」も入っています。1つずつメーカーのサイトを回らなくていいので、最初はこれで十分です。



僕がDTMを始めた頃は、こんな無料バンドルは考えられませんでした。今から始める人は、まずこれを入れておけば十分です。
ほかにもログインだけでもらえる無料プラグイン
- MeldaProduction MCompressor(コンプ)・MAnalyzer(アナライザー)
- VladgSound Limiter No6(リミッター)
- Blue Cat Audio Blue Cat’s Triple EQ(EQ)・Gain Suite(音量調整)
- Matt Tytel Helm(シンセ)
無料プラグインのもらい方
先にPlugin Boutiqueのアカウントを作って、ログインしておきます(登録は無料)。
- 製品ページで「Add to Cart」を押す(ボタンが「In Cart」に変わります)
- 右に出るカートで、合計が「¥0」になっているのを確かめて「Checkout」を押す
- 注文画面は「Contact」(メールアドレス)と「Billing Information」(住所)だけで、カード情報の入力はありません。Cloudflareの確認にチェックが付いたら「Complete Purchase」を押す
- 「Purchase complete!」と出たら、「Go to My Library」を押す
- 「My Library」の「Software」で、タブを「Free」に切り替える。バンドルの中身が、1製品ずつ並んでいます
- 使いたい製品の「Download」でインストーラーをダウンロードする。入れ方は「Install Guide」、シリアルは「Show License」や「License Information」で確かめられます(WindowsとMacは、OSのアイコンで切り替え)



My Libraryは最初「Paid」タブが開くので、「Free」に切り替えないと無料の製品が見えません。
※11/4に、実際に無料バンドルを注文して確かめた手順です。カートに「Spend ¥1 more to unlock the next free gift」と出ますが、無料ギフトは有料の製品を買ったときにもらえるもので、無料の製品だけの注文ではもらえません。


定番の無料プラグイン13選
| カテゴリ | プラグイン | メーカー | ひとこと |
|---|---|---|---|
| シンセ | Vital | Matt Tytel | 無料版でも本格的なウェーブテーブルシンセ |
| シンセ | Surge XT | Surge Synth Team | 音作りの幅が広いオープンソース |
| シンセ | TAL-U-NO-62 | TAL | Juno-60風のアナログシンセ |
| アコギ音源 | Ample Guitar M Lite II | Ample Sound | アコギ音源 |
| ドラム | MT Power Drum Kit | Manda Audio | 生ドラムの定番無料音源 |
| EQ | TDR Nova | Tokyo Dawn Records | ダイナミックEQ |
| EQ | Ozone EQ | iZotope | マスタリング向けEQ |
| コンプ | TDR Kotelnikov | Tokyo Dawn Records | 透明なバスコンプ |
| コンプ | UAD 1176 Classic | Universal Audio | 定番FETコンプの無料版 |
| リバーブ | Valhalla Supermassive | Valhalla DSP | 巨大な空間系リバーブ・ディレイ |
| エフェクト集 | Kilohearts Essentials | Kilohearts | 基本のエフェクト集 |
| メーター | Youlean Loudness Meter | Youlean | 配信向けの音量(LUFS)チェック |
| アナライザー | SPAN | Voxengo | 周波数を目で見る定番 |
1. Vital(シンセ)
ウェーブテーブルシンセ。スペクトラル・ワーピングで波形の倍音を変形でき、自分のサンプルからウェーブテーブルを作ることもできます。無料の「Basic」でも、シンセ本体は全機能が使えます(プリセット75個・ウェーブテーブル25個つき)。
2. Surge XT(シンセ)


オープンソースのデジタルシンセ。1つの音色に2つの「シーン」を持てるので、音を重ねたり、鍵盤の左右で分けたりできます。プリセットは2,800以上入っています。
3. TAL-U-NO-62(シンセ)


Roland Juno-60を参考にした、アナログ風のシンセ(6音ポリ)。つまみは少なめですが、フィルターの自己発振もでき、幅広い音が作れます。
4. Ample Guitar M Lite II(アコギ音源)


Martin D-41の音を収録したアコースティックギター音源。指弾きのライブラリで、ハンマリング・プリング、スライド、パームミュートなどの奏法が使えます。ストロークを作る機能もあります。
5. MT Power Drum Kit(ドラム音源)
ポップス・ロック・メタル向けの、生ドラムの無料音源。サンプルははじめからコンプとEQで処理されているので、ミックスの中でもキックやスネアが埋もれにくいのが特徴です。たくさんのリズムパターン(Groove Library)から選んで、ドラムのパートを組み立てられます。WindowsとMac(Apple Silicon含む)に対応しています。
6. TDR Nova(EQ)
パラメトリックEQの見た目をしたダイナミックEQ。4バンドそれぞれにダイナミクスがついていて、歯擦音を抑えたり、マルチバンドコンプとして使ったりできます。機能を増やした有料のGE版もあります。
7. Ozone EQ(EQ)


マスタリングソフト「Ozone」のEQ。ビンテージのアナログ風とデジタルのEQを切り替えられ、ミッドとサイドを別々に処理できます。Gain Matchで、音量の差にまどわされずに前後を聴き比べられます。
8. TDR Kotelnikov(コンプ)
ステレオバス(ミックス全体)向けのコンプ。音色やパンチを保ったまま、大きく圧縮できるのが特徴です。ピークとRMSで、別々にリリースを決められます。
9. UAD 1176 Classic FET Compressor(コンプ)
定番のFETコンプ「1176」。UAの無料バンドル「UAD Explore FREE」に入っていて、製品版と同じフル機能をずっと使えます。名前・メールアドレス・かんたんなアンケートと引きかえにもらえます。


10. Valhalla Supermassive(リバーブ)
とても長いディレイとリバーブのためのプラグイン。22種類のモードがあり、雲のように広がる残響や、宇宙っぽいエコーが作れます。
11. Kilohearts Essentials(エフェクト集)


ふだんのミックスや音作りで使う基本のエフェクトを、まとめた無料コレクション。DAWでふつうのプラグインとして使えるほか、Kilohearts製品の中で「Snapin」としても読み込めます。
12. Youlean Loudness Meter(メーター)


聴感上の音量(LUFS)を測るメーター。履歴のグラフで、どこが大きすぎるかを後から確かめられます。モノ・ステレオ・5.1に対応しています。
13. SPAN(アナライザー)
リアルタイムで周波数を目で見られるスペクトラムアナライザー。ステレオやミッド・サイドの表示、位相の相関メーター、ラウドネス(EBU R128)、トゥルーピークとクリップの検出もあります。
正直、僕が無料プラグインを使わない理由



シンセは、やっぱり音です。TALの無料シンセなども試しましたが、どう加工しても気に入る音にできなかった印象しかありません。無料でも機能は十分ですが、「最初から欲しい音が出るか」は別の話でした。
無料プラグインが悪いわけではありません。ただ、次のような点で、制作に慣れてくると有料に乗り換える人が多いです。
- 欲しい音にたどり着くまでの時間がかかる
- 開発が止まって、新しいOSやDAWで使えなくなることがある
- サポートがない
セール中なら、有料プラグインも数千円で買えます。
無料で物足りなくなったら:僕が使ってきた有料プラグイン
※価格は11/4時点のPlugin Boutiqueの円表示です。円表示は目安で、支払いは米ドルです。セール価格と期限は変わることがあります。
ビンテージシンセなら Arturia V Collection 11


アナログシンセやビンテージ鍵盤の名機を再現したソフト音源のセット。全部入りの「Pro」には、ビンテージから最新のものまで45種類の音源が入っていて、プリセットはAnalog Labの画面からまとめて探せます。まず10種類だけほしい人向けに「Intro」(34,680円)もあります。



名器のクローンがたくさん入っていて便利です。
通常 121,840円
今はセール対象外です(11/4時点・Pro)
サチュレーション:SSL X-Saturator


SSLのサチュレーター。真空管風のひずみ(偶数次倍音)と、トランジスタ風のひずみ(奇数次倍音)を選んだり、混ぜたりできます。Shapeでひずみの角を整え、Wet/Dryで原音と混ぜられるので、うっすらかけるのも、思い切りひずませるのも得意です。
通常 8,540円
今はセール対象外です(11/4時点)
エフェクトをまとめてそろえるなら Waves Platinum


Wavesのエフェクトをまとめたバンドル。コンプ・EQ・リバーブ・ディレイ・ピッチ補正・低音の強調・ステレオ感の調整・マスタリングまで、ひと通りそろいます。マキシマイザーのL2・L3、Renaissanceシリーズ、C4マルチバンドコンプなども入っています。



エフェクト類がひと通りそろいます。
通常 348,440円 →
セール価格 22,314円
93%オフ・11/26まで
リファレンス比較:Mastering The Mix REFERENCE


作業中の曲と、市販の曲を切り替えて聴き比べるプラグイン。今売られているのは「REFERENCE 3」で、参考曲に近づけるためのEQの上げ下げを「Level Line」で見せてくれます。音のバランス・広がり・位相も、まとめて確かめられます。
通常 13,980円
今はセール対象外です(11/4時点)



ブラックフライデーの時期は、有料プラグインが一年で一番安くなります。無料で始めて、欲しいものが見えてきたらセールで買うのが一番お得です。






有料プラグインを買うと無料ギフトももらえる
Plugin Boutiqueでは、有料プラグインを買うと無料ギフトを1つ選べます。11月は Reaktor Prism・Evolve Elastic Lite(どの商品でも)、ReSing SE(7,780円以上)です。
よくある質問
- 無料プラグインは本当に無料ですか?あとで請求されませんか?
-
カード情報の入力はなく、メールアドレスと住所だけで注文できます。合計は ¥0 です(Plugin Boutiqueで11/4に確認)。メーカーの公式サイトで配っている無料プラグインも、ダウンロードするだけで使えます(UAD Explore FREEのように、名前やメールアドレスの登録が必要なものもあります)。
- 無料プラグインで作った曲を配信・収益化できますか?
-
ほとんどのプラグインはできます。サンプル音源は利用規約に制限があることがあるので、確認してください。
- 無料プラグインをたくさん入れるとPCが重くなりますか?
-
入れるだけでは重くなりません。DAWの起動時にスキャンする時間は増えるので、使わないものは入れないのがおすすめです。
- 無料プラグインだけで曲は作れますか?
-
作れます。ただし、欲しい音にたどり着くまで時間がかかることが多いです。
まとめ
- まずはPlugin Boutiqueの無料バンドルを入れる
- 単体なら Vital・TDR Nova・Valhalla Supermassive
- 物足りなくなったら、セールで有料プラグインに乗り換える

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