SSL Native X-Saturatorレビュー|SSLクオリティで実現する豊かな倍音と存在感

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EQで持ち上げても存在感が出ない、コンプで圧を加えてもパンチが足りない…そんな経験はありませんか?

そんなときに役立つのが、倍音によって音を前に押し出すサチュレーション「SSL Native X-Saturator」です。

Solid State Logicが培ってきたアナログ技術をベースに、デジタル環境でも自然で豊かな倍音を加えられるプラグインです。

音に厚みと温かみを与え、埋もれがちなトラックをミックスの中でしっかりと主張させることができます。

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SSL Native X-Saturatorの概要

SSL(Solid State Logic)によるNative X-Saturator は、アナログ回路の飽和/歪みを高精度にモデリングしたプラグインです。

“アナログスタイルのサチュレーション効果” を広範にカバーすることを目指しており、真空管の “滑らかさ” からトランジスタ系の “荒さ” まで、幅広い音色変化を与えられる点が特徴です。

このプラグインは、SSL 製品の “Native” シリーズの一つで、高品質でクリアな押し出し感が特徴で、A/B 比較機能、プリセット管理機能なども備えています。

「ナチュラルなサチュレーションが得られる」「ドライブを強めても破綻しにくい」「元信号を損なわずにハーモニクスを付加できる」などのユーザーの声が見られます。

機能紹介

HARMONICS(ハーモニクス特性の選択)

“Harmonics” コントロールは、加えるハーモニクスの種類を 2 種類(2nd:真空管または3rd:トランジスタ)またはそのブレンドで選択できる機能です。

この制御により、歪みの特性を50年代の真空管風オーバードライブから70年代のトランジスタ風のザラつきに変えて柔軟に変化させられるのが強みです。

DEPTH & SHAPE|倍音量とキャラクターを同時にコントロールするキー要素

“Depth”と“Shape”は、X-Saturatorの倍音生成を細かく調整するための重要なパラメーターです。
どれだけ倍音を加えるか、その倍音をどのようなキャラクターで響かせるかを同時にコントロールでき、サウンドに豊かさや明瞭さを与える要となります。

Depthは、生成された倍音の“量”を決めるコントロールです。0%では入力信号にまったく倍音が加わらず、100%にすると作り出された倍音成分がすべてミックスに反映されます。音の太さや主張をどれだけ増やすかを直感的に決められるのがポイントです。

Shapeは、倍音の“キャラクター”をコントロールするパラメーターで、高周波スペクトルにどれだけ上音を付加するかを調整します。-50%では滑らかで控えめな印象に、+50%ではより攻撃的で存在感のある質感に変化します。

ジャンルやトラックに合わせて、優しく色付けするのか、しっかりと前に押し出すのかを自在に選べます。

DRIVE(ドライブ/入力ゲイン)

“Drive” は、プラグインの入力段に対してどれだけの “ゲイン” を与えるかを制御するノブで、いわゆる “歪ませに行く強さ” を決める要素です。

通常、ドライブを上げるほど回路が “オーバードライブ”/“サチュレーション” に近づき、より明確な歪みが得られます。ただし、ただ単にドライブを最大にするだけでは意図しない歪みやノイズが出ることもあるため、後述のMix(Wet/Dry)との組み合わせで調整するのがポイントです。

MIX(Wet / Dry 混合)

“Mix”(または “Wet / Dry”)コントロールは、原音(Dry)信号と歪み処理済み(Wet)信号を混ぜる割合 を調整できる機能です。

これにより、極端に歪ませた音をそのまま使うだけでなく、オリジナル音とブレンドして ナチュラルに下支えする用途(パラレル処理)に最適です。

A/B スイッチのついたプリセット比較機能

X-Saturator には、2 つのスロット(A/B)を切り替えて比較できる機能があります。

これにより、たとえば「ハーモニクスを 真空管寄りにした音」と「トランジスタ寄りにした音」をすぐに比較でき、よりベストな設定を見つけやすくなります。

さらに、バイパス機能も搭載されており、DAW 側のバイパス処理に依存せずスムーズな比較を可能としています。

活用例・おすすめの使い方

以下は、X-Saturator を実際にミックス/制作に応用する際の “活用シーン例” と “使い方のコツ” です。

活用例:楽器/トラック別の使いどころ

トラック目的/効果使い方のヒント
ボーカル中高域に存在感を持たせ、ミックス中で目立たせる軽めのドライブ+Depth でハーモニクスをほんのり加え、Mix で原音感を残す設定が好まれる
スネア/ドラムアタック感+締まりを与えるDrive を強めにし、Shape をやや鋭め方向に設定。Wet/Dry で混ぜ具合を調整する
ベース中低域の輪郭を強調2 次ハーモニクス寄りで Depth を適度に。過度にならないよう注意
ギター/シンセ割れ味や荒さを足す、音色の変化演出ハーモニクスを 3 次方向に振り、Drive/Depth を大胆に振っても面白い
ミックスバス/バスドラ/グループトラック全体の「のり」や “粘り感” を与える少量を並列で混ぜる設定(Mix を薄めに)で使うのが定石

まとめ

Solid State Logic の Native X-Saturator は、アナログ回路の飽和/歪みを高精度にモデリングしつつ、柔軟なコントロールを備えたサチュレーションプラグインです。

ユーザー評価では、「原音を壊さずハーモニクスを足せる」「破綻しにくい」「ナチュラルな飽和感が得られる」といった声がありました。

「使いやすさ + 実用性重視の飽和効果」を求めるユーザーにとって非常に魅力的な選択肢になるでしょう。

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ミックスに対してさりげない色づけを施したい場面や、派手すぎないが存在感を出したい場面で力を発揮するツールです。

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