Roland TR-909ハードウェアクローンまとめ

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ヒゲマメ

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楽器メーカー会社員で、DTM10年・楽曲制作・DJ活動をやっているヒゲマメです。当サイトは電子楽器・音楽制作情報を主軸に+αでガジェットを紹介しています。

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1980年代に登場し、今日に至るまで多くのダンスミュージックで欠かせない存在となったRolandのリズムマシン「TR-909」。その特徴的でパンチの効いたサウンドは、ハウスやテクノをはじめとする様々なジャンルの礎を築き上げました。

オリジナルのTR-909は生産終了から年月が経った現在でも熱狂的な支持を受け、中古市場では100万円近い高値で取引されています。

そんな中、オリジナルに限りなく近いサウンドと操作感を提供するハードウェアクローンが数多く登場し、新たな世代のクリエイターたちに手の届く価格でTR-909の魅力を再び体感できる機会を提供しています。

この記事では、TR-909の音を現代に蘇らせるハードウェアクローンの代表的なモデルをご紹介致します。

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TR-909とは?

「TR-909 Rhythm Composer」は日本の楽器メーカーRolandから1983年に発表されたドラムマシンです。

バンドでのドラム演奏の代替品として売り出された機種でしたが、当初の評価は今一つで、リアルなドラムの音源としては好まれませんでした。その結果、TR-909も当初は大きな成功を収めることなく、中古市場で安価に取引されることになりました。

しかし、そんなTR-909に転機が訪れます。独特のアナログのベース・ドラム、スネア・ドラム、タム、そして非常に特徴的な6Bitサンプリングのハイハットやシンバルの音色に、ハウスやテクノのクリエイターたちが注目したのです。

TR-909のサウンドはダンスミュージックにおいて非常に魅力的で、数多くのクラブトラックで重要な役割を果たすようになりました。

後にはTR-909の音色を基盤としたテクノやハウスのジャンルが形成され、この機種は絶大な人気を誇るようになりました。

現在のダンスミュージックシーンでも欠かせない存在であり、TR-909の音色はその独自性を保ち続けています。

Roland , TR-09

本家RolandのBoutiqueシリーズ「TR-09」は、実機のデザインを高い再現度で、しかもコンパクトな筐体に収めた点が非常に魅力的です。Roland独自のACBテクノロジーを採用しており、アナログ回路を部品レベルでシミュレートすることで、オリジナルの音色を再現しています。

また、TR-09は電池駆動が可能、内臓スピーカーもあるためどこでも手軽に使用できるのも大きな利点です。

音色の再現度は比較的良好ですが、高域が明瞭すぎるため、アナログ特有の温かみがやや弱く感じられる部分もあります。

残念ながらTR-09は販売完了しており、最近は中古市場の価格も10万円に迫ってきています。

Behringer , RD-9

Behringerは、プロフェッショナルな音楽機器や音響機器を手頃な価格で提供することを目指しており、コストパフォーマンスの高さで知られています。ミュージシャンやエンジニアが手軽に高品質な機材を手に入れられるよう、価格を抑えつつも機能性や耐久性を備えた製品を展開しています。

RD-9は本物のアナログ回路で設計され、暖かみとパンチがあるサウンドを再現しています。

ダイナミクスを調整しコンプレッサーのように動作する「Wave Designer」や、パターンに展開を与えライブパフォーマンスに適した「デュアルモードアナログフィルター」機能を搭載し、音作りの幅を広げています。

USB/MIDI/Sync接続による柔軟な接続性、パラアウト可能な出力等の便利で現代的なアップデートがされています。

Roland , AIRAシリーズ TR-8S

「TR-8S」はRolandからAIRAシリーズとして発売されています。

909専用機ではなく808,606,707,727のサウンドも搭載、Boutiqueの「TR-09」と同じくACBテクノロジーで再現されています。

加えてFMサウンド等の豊富なキット、SDカードからサンプルのインポートもできかなり重宝しそうです。

フィルイン機能やエフェクトも豊富でライブパフォーマンスにも使えそうですね。

音色&機能特盛のドラムマシンとなっています。

E-licktronic , NAVA

NavaはE-licktronicがTR-909のオリジナル回路を現代に制作可能な範囲で最大限に再現した909自作キットです。

ケースや電子部品を調達・はんだ付け等の電子工作の知識が必要なため制作難易度はかなり高そうに感じます。

制作記を書かれている方々がおり、サウンドやグルーブ感は実機の再現度が高いと評判。

しかし、残念ながら2024年時点では販売されていないようです。

まとめ

TR-909の魅力は、オリジナルの音色を現代に蘇らせるクローンハードウェアにより、再び多くのクリエイターに手の届く存在となっています。

それぞれのモデルには独自の特徴があり、価格や機能、再現度を考慮して選択することが重要です。

TR-909のサウンドは今後もダンスミュージックシーンに欠かせない存在であり続けるでしょう。

新品で入手できる機材が少なくなっていることは残念ですが、各クローンモデルの中から、自分の制作スタイルに最適な一台を見つけてください。

ハードウェアにこだわらない場合はさらに安価なソフトウェアプラグインで代替することも可能です。

おすすめはD-16 GroupのDrumzon 2です。

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