【TB-303】ハードウェアクローンまとめ

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ヒゲマメ

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楽器メーカー会社員で、DTM10年・楽曲制作・DJ活動をやっているヒゲマメです。当サイトは電子楽器・音楽制作情報を主軸に+αでガジェットを紹介しています。

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ダンスミュージック好きなら知らない人はいない「TB-303」

僕もドイツのTB-303使いアーティストの「HARDFLOOR」にハマってからTB-303の大ファンです。

実機はまだ買えていませんがクローンはTB-3,TB-03,TT-303を所有しています。(TT-303が一番お気に入り)

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実機はプレミアで約30万円

とても高価なので簡単には買えない・・・・・

ですが各メーカーからクローン機が発売されていますし、最近は安価なモデルもあります。

今回はその「TB-303」のハードウェアクローンについてまとめました。

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TB-303とは?

「TB-303 Bass Line」は日本の楽器メーカーRolandから1982年に発表されたベースマシン(シンセサイザー)です。

バンドでのベース演奏の代替品として売り出された機種でしたが、リアルなベースの音源としてはイマイチ。売れずに二束三文で売り払れることになります。

そんなTB-303に転機が訪れます。良くも悪くも特徴的だった音色にハウス・テクノクリエイターが目を向けたのです。

レゾナンスをあげた際のビヨビヨとした音色はとても個性があり魅力的、独特なトリッピーな音色は様々なダンストラックを生み出すことになります。

後にはTB-303の音色をメインにしたアシッドハウス・アシッドテクノというジャンルを作り出し、絶大な人気を誇る機種になりました。

昨今のダンスミュージックシーンにおいても欠かすことのできない音色です。

アシッドハウスのブームによって中古市場の価格も高騰、実機は高値で取引されていますが、現在では各楽器メーカーがこぞって安価なクローンを発表しています。

音色の再現・実機には無い機能の追加等、各機種様々な特徴がありますのでご紹介致します。

Roland , TB-03

本家Roland Boutiqueシリーズ「TB-03」

実機デザインを再現度高くかつコンパクトな筐体に収めた外見はとても魅力的。

Roland独自のACBテクノロジーでアナログ回路を部品レベルでシュミレートすることでオリジナルを再現しています。

打ち込み方式は複雑なオリジナルに加えて一般的な打ち込み方式も選べます。

エフェクト(歪み系・空間系)もついていて単体で変化を加えられて便利です。

ヒゲマメ

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電池駆動で動くので手軽に使えるのが良いところ。僕はDJの時に追加するために買いました。

音色の再現は比較的良いですが高域が明瞭すぎてアナログの温かみ感が弱く感じます。

Roland , TB-3

コチラもRolandから。AIRAシリーズ「TB-3」

音色はBoutique「TB-03」と同じくACBテクノロジーで再現されていますが、インターフェースは刷新されおり、ライブパフォーマンスに適した新たなTB-303として生まれ変わってます。

オリジナル303サウンドに加えてリード・ベース・SE系などの様々なサウンドを134音色搭載していて使い方も多様になっています。

実機ではノブだったパラメーターが一部タッチパネルに置き換わっているのでノブをジワジワまわしていく感覚が再現しにくい&タッチパネルは現在のパラメーターの位置が分からないことから個人的にはあまり好きじゃないです。

ヒゲマメ

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でも発売当初は安価なTB-303が他になかったので学生だった当時はめちゃくちゃ感動して販売イベントにまで出向いたことを思い出します。笑

Roland(ローランド)
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Behringer , TD-3

Behringer 「TD-3」

Behringerは各メーカー名機の格安クローンを大量に発表しているメーカーですね。

シーケンスの打ち込み方式は実機と同じ方法で難解。

BOSS DS-1をモデルにしたディストーションエフェクトが追加されています。

圧倒的なコストパフォーマンス…しっかりアナログ感を感じる音色です。

実機に比べると明瞭でくっきりとした印象です。

ヒゲマメ

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この価格でアナログのTB-303クローンが手に入るのは魅力的!

カラーラインナップも豊富で昔のゲームボーイみたいなスケルトンカラーとか可愛いです。

Cyclone Analogic , TT-303

フランスのガレージメーカーCyclone Analogicから発売されている「TT-303」

アナログならでは太い音色で聞いてて気持ち良いです。

程よいモコモコ感というか、僕は実機にかなり近いと感じて購入しました。

一部のパラメーターが実機よりレンジが広く設定されているので実機では鳴らせなかった音色も鳴らせます。

打ち込みは一般的なシンセのタイプに加えてリアルタイム入力があります。

シーケンスのランダマイズ機能があり、考えて打ち込んでも良い感じには作るのが難しいTB-303のフレーズ作成には非常に重宝します。

Ver.1は外観も実機そっくりでしたがVer.2でデザインは刷新されました。(流石に文句いわれたのかな?)

個人的に一番オススメ

Ladyada , x0xb0x

ニューヨークのAdafruit IndustriesのLady Ada氏によって制作されたDIYキットのTB-303クローンです。

アナログ音源部分は実機の回路・部品実装方式を再現されていて音色の再現性が高いと評判です。

キット製品なので制作者の好みに合わせて改造も可能らしいですが、電子関連の知識がないと難しそうですね・・・

日本のx0xb0xビルダー gizm0x氏が有名で完成品の販売も行っています。

Abstrakt Instruments , AVALON

アメリカのAbstrakt InstrumentsによるTB-303クローン「AVALON」

この機種は「Boston 186」というテクノアーティストが使用していることで知りました。

音色はクッキリした印象です。外観がカッコいいですよね・・・

シーケンサーがランダマイズ機能や個人的に超欲しかった機能のパターンのスライドができて非常に優秀です。

ゲームボーイのカートリッジ型のフィルターが別売りされており、そちらを差し替えることで異なったフィルターを利用できるようです。

日本で入手するには個人で輸入するしかなさそうです。

Acid Lab , Bassline 3

ドイツのAcidlabから発売されている「Bassline 3」

アナログ製品でサンレコレビューによると、どのツマミ位置でもかなり再現度が高く実機と聞き分けができる人はいないんじゃないだろうか?との評価でした。

アルミ製で堅牢そうなスタイリッシュにまとまったデザインがカッコいいですね。

ライブパフォーマンスでの使用も考えられて設計されていて、シーケンスをとめることなくタップ・ライトやステップライトにモード変更してパターンの打ち込みが可能です。

まとめ

今回はダンスミュージックを語る上では欠かせない名機「TB-303」のハードウェアクローンについてまとめました。

参考になれば幸いです。

おまけ(ソフトウェアクローン)

ソフトウェアクローンについても後日追加予定です。

一番オススメは2022年9月にアップデートされたD-16 Groupの「Phoscyon 2」です。

詳細なレビュー記事はこちらです。

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