レビュー高評価のおすすめEQプラグイン3選【ミキシング・マスタリングに必須】

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ヒゲマメ

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楽器メーカー会社員で、DTM10年・楽曲制作・DJ活動をやっているヒゲマメです。当サイトは電子楽器・音楽制作情報を主軸に+αでガジェットを紹介しています。

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ミックスやマスタリングにおいて、イコライザー(EQ)は欠かせないツールの一つです。しかし、数多くのEQプラグインが存在し、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、人気のプラグイン販売サイト「Plugin Boutique」で特に高評価を得ているEQプラグインを3つ厳選してご紹介します。プロのエンジニアから初心者まで幅広く支持される名作ばかりなので、ぜひチェックしてみてください!

低音を引き締めたり、中域の濁りを整理したり、高域を際立たせたりと、サウンドを整える上でEQは欠かせません。

ハードウェアの名器をモデリングしアナログ機材の温かみを再現した製品や、プラグインならではの便利な機能を十二分に搭載した製品がありますので、自分の好みにあったEQプラグインを探してみましょう。

Pulsar Audio, W495

Pulsar AudioW495は、1970年代から1990年代のレコード制作には9割以上使用されたと言われているNeumann W495 EQを忠実にエミュレートした3バンドEQプラグインです。

主な特徴:

  • ヴィジュアル・カーブ・エディター: 画面上でのカーブ編集が可能で、周波数、ゲイン、Q値を視覚的に調整できます。
  • ミッド/サイド処理: 各バンドごとにミッド、サイド、またはステレオ全体の処理を選択可能で、ステレオイメージの柔軟な調整が可能です。
  • オーバーサンプリング: 高品質なオーディオ処理を実現するためのオーバーサンプリング機能を搭載しています。
  • メーターリングとスペクトラム・アナライザー: RMS、ピーク、ピークホールドのメーターリングや、スペクトラム・アナライザーを備え、詳細な視覚的フィードバックを提供します。
  • シェルフ&ベル・フィルター: 低域シェルフ、パラメトリック・ベル、高域シェルフの3つのEQバンドを備え、柔軟な音作りが可能です。
  • オートゲイン: EQ処理後の音量変化を自動で補正し、出力レベルを入力レベルに近づけます。
  • プロデューサーによるプリセット: 著名なエンジニアやプロデューサーによるプリセットを収録し、即戦力のサウンドメイキングが可能です。

使用感と音質:

W495は、透明感と音楽的な特性を持っているので、マスタリングEQとしても優れています。3つのバンドのみで構成されているため、迅速なミックスバランスの調整が可能です。極端な設定でも過度にならず、全体のサウンドステージを広げる能力があります。また、シンセサイザーやドラムバスなど、さまざまなソースに対しても効果的に機能します。

シンプルながら説得力のある出音で往年の名器であることを感じさせるクオリティのプラグインです。

MDynamicEq, MeldaProduction

MDynamicEqは、MeldaProduction社が提供する高機能なダイナミックイコライザー・プラグインです。

主な特徴:

  • 5つのダイナミックフィルターバンド: 可変スロープフィルターにより、共振を抑えつつ精密なサウンド調整が可能です。これらのダイナミックフィルターは、ディエッシング、ダッキング、コンプレッション、エクスパンションなど、多彩な用途に対応します。
  • 直感的なユーザーインターフェース: ディエッシングやバスドラムの強化といった一般的なタスクを、シンプルな4つのノブで操作できます。
  • 高度なビジュアライゼーション機能: 統合されたアナライザー、ソノグラム、スペクトラム表示など、視覚的にサウンドを分析・調整するためのツールが充実しています。
  • サイドチェイン対応: ダイナミックな特性を活かし、例えばバスドラムの演奏時にベースギターの音量を抑えるといった高度なミキシング手法を実現します。

さらに、MDynamicEqは自動ゲイン補正(AGC)機能やセーフティリミッターを搭載し、音量バランスの維持や機器・耳の保護にも配慮されています。

これらの機能により、MDynamicEqはクリアで音楽的なサウンドを提供し、ミキシングやマスタリングをサポートしてくれるプラグインです。

シンプルなインターフェースながら動的にEQ処理を行うダイナミックスEQを備えており、見た目以上にディティールに拘ったサウンドメイクを可能にしてくれるプラグインです。

FabFilter Pro-Q 4, FabFilter

FabFilter社のPro-Qシリーズは、その卓越した音質と機能・操作性で世界中のエンジニアやプロデューサーから高い評価を得ています。最新バージョンであるFabFilter Pro-Q 4は、以下の新機能を搭載し、さらに進化を遂げています。

主な新機能:

  • スペクトラル・ダイナミクス: 特定の周波数帯域がスレッショルドを超えると、その部分のみをトリガーし、精密かつ効率的なレゾナンス処理を実現します。
  • インスタンス・リスト: セッション内の他のPro-Q 4インスタンスを一つのインターフェースから管理でき、ミックス作業の効率化に貢献します。
  • EQスケッチ: マウスで自由にEQカーブを描くことが可能となり、直感的な操作性を提供します。
  • キャラクターモード: 「Subtle」と「Warm」の2種類のサチュレーションモードを追加し、アナログ感のある質感を付与できます
  • ダイナミックEQセクションの改善: アタックおよびリリース設定が追加され、より柔軟な音作りが可能となりました。

これらの新機能もありPro-Q4はこれひとつあればEQに求められることを全て満たしてくれる最強のEQになっています。

特にDAWプロジェクト内のEQ設定を一覧で確認できるインスタンスリストや、緻密にコントロール可能なコンプレッサーのように動作するスペクトラル・ダイナミクスは素晴らしい機能ですね。

まとめ

どのEQプラグインも、それぞれ個性的で魅力たっぷり!

Pulsar Audio W495は、ヴィンテージEQの温かみを持ちながら、モダンな音作りにもバッチリ対応。
MDynamicEqは、ダイナミックEQの柔軟性と視覚的な操作性で、細かい調整がしやすいのが魅力。
FabFilter Pro-Q 4は、新機能満載で、さらに直感的な操作と高音質を両立しているのがポイント。

どれを選んでも、ミックスやマスタリングのクオリティをグッと引き上げてくれるはず!
自分のスタイルや用途に合わせて、ぜひ試してみてください。

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